STEP 1 ひび割れの調査
ひび割れの状態・幅・長さを充分にチェックし、工程手順の確認をする。
STEP 2 下地処理
ヒビわれの付近をワイヤーブラシ・ディスクサンダーなどでシール材塗布予定部を研磨し、健全な面を出す。
STEP 3 座金取り付け位置の決定
ヒビワレ幅、状況に応じて注入位置を決定する。
また、注入ピッチ標準30cm。ひび割れ幅が0.75mm以上のときは20cmとする。
※シール材(クイックメンダー)の練り混ぜ
主剤(A)、硬化剤(B)から必要量だけ等量(1:1の割合)取り出し、ヘラなどで充分に混合してください。尚、可使時間は、冬15分以内、春秋冬4分以内、夏3分以内ですので、その時間内に作業を完了してください。
STEP 4 座金取付け
座金の裏面外側にヘラでシール材(クイックメンダーを塗付け、その座金の中心にひび割れの線が見え、躯体と垂直になるように押し当てる。
その時に座金の外側4つの穴から、シール材がハミ出て来るのを確認できる。
STEP 5 シール
ヒビ割れ部表面をシール材(クイックメンダー)で確実にシールし、注入樹脂が流出しないようにする。ただし、シール材の大きさはヒビ割れ部幅の上10mm以上、厚み2mm以上塗布する。
※シール材(クイックメンダー)の硬化を確認する。
・冬は4時間以上
・それ以外は2時間以上
STEP 6 注入剤の混合
注入剤(E207D)を重量比-主剤2:硬化剤1の割合で均一になるまで混合する。注入剤を少量吸い込み、一度押し出してから再度吸い込む。(最大40ccまで)その後ストッパーをかける。※シリンダーをのぞき込んだり人に向けないこと。
STEP 7 シリンダーを座金に装着
シリンダーの先端についている注入材をウエスなどでふき取る。シリンダーに(注入口側から)ゴムを2本ずつ左右にそれぞれかける。シリンダーの本体を持ち、座金に対して垂直に時計回りにねじりながら、ゆるみのない様座金に取り付ける。その際、ストッパーをあやまってはずし易いので注意すること。
STEP 8 注入
ボンドシリンダーを用いてヒビ割れ部に注入作業を行う。
※追加取り付け
シリンダー内の注入材が硬化前になくなったら,必要に応じて注入材を40ccに充填したシリンダーと取替え注入を続ける。(壁厚が薄い場合、裏側に漏れ出すことがあるので追加には注意してください。壁のひび割れ注入には、通常40cc1本で充分です。)
※注入材養生
注入用樹脂の硬化(約24時間)後、厳冬期には必要に応じて2日間養生する。
STEP 9 シリンダー・座金・シール材除去
養生後シリンダー、注入座金を取りはずす。シール材の除去が必要な場合には、ディスクサンダー、皮すきなどで除去または研磨する。
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