接含された被着材に外力を加え、被着材や接含面が破壊したときの強度を測定します。
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平面引張り接着強さ(図11-a )
複合床材や二次加工合板、塗料、床材料などの接着試験に用いられ、両側に引張る力が接合面に垂直にかかった場合、接合を破壊するのに要する単位画積あたりの引張り荷重をいいます。例えば10N/muとあれば、1muの接着面積に10N(ニュートン)の引張る力がかかったときに接合面がはがれることを表します。
〔1 kgf/mu=9.8N/mu〕
- せん断接着強さ(図11b ‐1,b-2)
図b-1、b-2のように力が接合面に平行にかかった場合の強さをいいます。「引張りせん断」と「圧縮せん断」とがあり、両者は加えられる力が逆になります。引張りせん断試験は金属、プラスチック、合板などに用いられ、圧縮せん断試験は被着材が木材やコンクリートの場合または、引張りせん断が困難なときに用いられます。
(P=15-図13)
- はく離接着強さ(図11c-1,c-2)
プラスチックフイルムやゴムのように、一方または双方の被着材にたわみ性がある試験片をT形または180度の角度でひきはがす際の強さです。50N/25mmとあれば、はく離強さは25mm幅あたり50Nの力のときにはがれることを表します。
〔1kgf/25mm=9.8N/25mm〕
- 曲げ接着強さ(図11-d )
建築土木用、木質パネル用接着剤に使用され、3点荷重による、曲げ接着強さを表します。4点荷重の場合もあります。
- 引き裂き接着強さ(割裂接着強さ)(図11-e )
接合画を引き裂くときの単位幅当たりの強さを表示します。
- 衝撃接着強さ(図11-f )
接着面に平行方向の衝撃に対する抵抗性をみる試験です。Jの単位で表示します。
〔1kgf・rln=9.8J(ジュール)〕
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