(社)日本しろあり対策協会認定薬剤〈登録番号第7271号〉
(社)日本木材保存協会認定薬剤 〈認定番号A-5366〉
(財)文化財虫害研究所認定薬剤 〈登録番号第17号〉
●使用方法
対 象 |
木材含水率 |
処理方法 |
標準使用量 |
木 材 |
乾燥した木材
*針葉樹25%以下
*広葉樹 20%以下 |
ハケ塗り、
吹付け、
浸漬(3〜30分) |
4〜5u/L
(0.2〜0.25L/u) |
● 使用上の注意
- 木材の表面に均一に、標準使用量のキシラモントラッドが付着するよう塗布、浸漬して下さい。
- 木材の最終加工を行った段階で薬剤処理をして下さい。
- 処理材に塗装、およぴ接着処理することは避けて下さい。
- 処理材にクッションフロア、壁紙(ビニールシート)を直接貼ることはしないで下さい。
- 吹き付け処理は防蟻工事を専門として作業する人以外は行わないで下さい。
- 処理後の乾燥時間は気温や湿度、木材含水率で長くなることがあります。
- 使用中の薬剤が、空気中の水分等により白濁する場合がありますが、性能に影響はありません。
●キシラモントラッドの各種試験
(1)防腐効力試験(JWPA規格第1号)
供試菌
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樹種
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濃度
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薬剤吸収量 (g/u)
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平均質量減少率 (%)
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無処理材の質量減少率(%)
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オオウズラタケ
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スギ
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2倍希釈液
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111.1
|
0.7
|
39.7
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カワラタケ
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ブナ
|
2倍希釈液
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119.3
|
0.9
|
29.0
|
オオウズラタケ及びカワラタケに対し、平均質量減少率が3%以下となり、規格に適合。
(2)防蟻効力試験
(2)―1 野外試験法(JWPA規第11号(1))
薬 剤
|
杭の本数
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食害の有無
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備 考
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1年目
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2年目
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キシラモントラッド
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5
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0/5
|
0/5
|
食害数/総数
|
無処理
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25
|
24/25
|
25/25
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(2)―2 室内試験法(JWPA規格第11号(2))
種 別
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死虫率(%)
|
質量減少率 (%)
|
最小−最大
|
平均
|
最小−最大
|
平均
|
処理試験体
(使用濃度の1/2)
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耐候操作あり
|
100-100
|
100
|
0-0
|
0
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耐候操作なし
|
100-100
|
100
|
0-0
|
0
|
無処理試験体
|
11-28
|
18
|
28-37
|
33
|
(3)鉄腐食性試験(JWPA規格第5号)規格に適合。
(4)吸湿性試験(JWPA規格第6号)規格に適合。
●キシラモントラッドの安全性
キシラモントラッドの有効成分は毒性及び劇物取締法の適用を受けない普通物です。
防蟻成分 クロチアニジン
防腐成分 プロピコナゾール、テブコナゾール
製剤として
-
急性毒性:
(経口毒性)LD50 2,000mg/kg(ラット)
(経皮毒性)LD50 >2,000mg/kg(ラット)
(吸入毒性)LC50 >5,120mg/m3(ラット)
-
皮膚刺激性:
中程度の刺激性(ウサギ)
-
眼粘膜刺激性:
極軽度の刺激性(ウサギ)
-
皮膚感作性:
感作性なし(モルモット)
-
魚毒性:
LC50 >100mg/L(48時間、コイ)
LC50 10〜100mg/L(96時間、コイ)
LC50 >100mg/L(3時間、オオミジンコ)
EC50 2.15mg/L(48時間、オオミジンコ)
●キシラモントラッド注意事項
【安全上の注意】
- 使用保護具:保護手袋(ゴム手袋)、保護眼鏡、保護マスク(有機溶剤用防毒マスク)を使用して下さい。作業後の保護具は洗って下さい。
-
下記の3〜6について医師の手当を受ける際は薬剤名、成分(石油系溶剤、ネオニコチノイド系殺虫剤、トリアゾール系防腐剤)、症状、被爆状況を告げて下さい。
-
皮膚付着時:付着の際は石鹸水で洗浄して下さい。多量に付着した衣服はただちに着替えて下さい。かぶれた場合は医師の手当を受けて下さい。
-
多量の水で洗い、医師の手当を受けて下さい。医師の手当を受ける際は弱酸性であることを告げて下さい。
-
吸い込んだ時:新鮮な空気をあたえ、医師の手当を受けて下さい。
-
誤飲した時:吐かせずに医療処置を受けて下さい。
-
作業環境:局所排気装置を設置して下さい。
-
環境への配慮:動植物にかからないように注意して下さい。
-
使用対象の制限:食器棚、玩具、動物小屋、温室等の木材には使用しないで下さい。
-
取り扱い禁止者:アレルギー体質、偏頭痛、特異体質の人は作業しないで下さい。
-
退避を要する人:病人、妊婦、乳幼児、特異体質の人は一時退避して下さい。
-
散布時の注意:薬液がかからないように風上から散布して下さい。
-
作業後の注意:手洗い、うがいをして下さい。作業衣も洗濯して下さい。
-
使用器具類:専用のものとし、作業後は油性塗料用うすめ液で洗って下さい。
【取扱い上の注意】
- 廃棄の禁止(本剤及び洗浄液):下水、河川、池、湖沼、海、井戸、地下水等を汚染させるおそれのある場所へは廃棄しないで下さい。
-
廃棄方法:空容器は他目的に使用せず産業廃棄物処理業者に依頼して下さい。残液も依頼して下さい。
-
漏洩時の処置:少量の場合は、おがくず、ぼろ布、新聞紙に吸収させて焼却して下さい。多量の漏洩の場合は、流出の防止に努め、火気を避けて下さい。地下水汚染のおそれがある場合は警察署・保健所等へ連絡して下さい。
-
消火法:粉末消火器、泡消火剤、乾燥砂を使用して下さい。
-
環境汚染
- 下水、河川、池、湖沼、海、井戸水、地下水等を汚染させるおそれのある場所で使用しないで下さい。
-
臭いがありますので居住者、周辺の居住者に対して充分ご配慮下さい。
-
腐食:塩ビ製品(水道管等)、発泡スチロ−ル等(断熱材)にかからないようにして下さい。かかったらすぐに洗剤で洗って下さい。
-
家財汚染:対象物以外にかからないようにして下さい。
-
食品、飼料汚染:食品、飼料等にかからないようにして下さい。
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混合禁止:他の薬剤と混合しないで下さい。
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可燃性:火気、静電気、衝撃火花等による着火源の生じないよう注意して下さい。
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水質汚濁防止法上の注意:薬液浸透施設を設置する場合は、都道府県知事に対し“特定施設”の届出が必要です。
【保管・貯蔵上の注意】
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場所:食品と区別して、幼児・子供の手の届かないところに保管して下さい。
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方法:雨水、直射日光、高温・多湿、潮風を避けて下さい。
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事故防止:盗難、紛失、流失等の事故防止に努めて下さい。
火気厳禁
策四類第三石油類
危険等級III 非水溶性
キシラモンはICI PaintsDeco社の登録商標です。
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